心に響く看護の原点~ある特別な患者との出会いから学んだこと~

看護体験

ある日の出会いから「安心と信頼」の重要性を学ぶ!!

私が看護の世界に身を投じてから十数年が経ちます。

今、看護師としての原点にもう一度、

戻りたいと思い・・・

その内容を載せます。

特別な患者との出会いから始まった旅路!!

私は看護を行う上で最も大切にしているのが

「安心と信頼」です。

これは患者のみだけでなく、

その家族や私と共に働くスタッフに対しても同様です。

この原点となる価値観を学んだのは、

ある特別な患者との出会いからです。

その患者さん、A氏は

生まれつきの障害を抱えており、

私がその担当をしたとき、

彼の両親はまだ若く、

私と年齢もあまり変わりませんでした。

障害を持つ子を持つ親は、

しばしば自己責任を感じ、

その重さに押し潰されることがあります。

A氏の両親もその例外ではありませんでした。

患者と家族、そしてスタッフのコミュニケーション!!

A氏の看護には、彼自身のケアだけでなく、

心に傷を負った両親のケアも求められていました。

治療の都合上、

A氏の両親が会える時間は限られていました。

そのため、私たちは「日記」を導入し、

その中にA氏の日常生活などを記録し、

彼の両親に伝える手段としました。

また、定期的に医師や他部署のスタッフを

交えてカンファレンスを行い、

全員でA氏のケアを進めました。

これらの取り組みにより、

家族との信頼関係を築くことができました。

笑顔の看護とは!!

A氏の治療は辛いものでしたが、

私は彼が楽しめる遊びや

病床環境の工夫を行いました。

その結果、

治療の中でも

A氏からは笑顔が見られるようになりました。

そしてある日、

A氏の父親から

「あなたはAの第二の父親みたいだ」

感謝の言葉をいただきました。

その言葉は

今でも鮮明に覚えています。

先輩看護師からの教えと自分の役割!!

当時の先輩看護師からは、

「両親はA氏のそばにいたくてもいることができない。

だけど、看護師のお前はそれができる。

父親の代わりでもあり看護師でもある。

男の特権だね。

患者、家族の安心と信頼どちらも看護を行う上で

大切な事の1つだよ。

A氏の父親からの言葉を忘れないで頑張れ」という助言を頂きました。

私の看護の原点、

そして行いたい看議は、

ここから始まったと言っても過言ではありません。

しかし、この体験は、私だけのものではありません。

多くの医師、看護スタッフ、他部署の協力・サポートが

あったからこそできたことであり、

私は人間関係に恵まれていました。

私は患者・家族や取り巻く環境を通して、

多くを学び、実感することができました。

「安心と信頼」をモットーに、看護の現場で!!

その経験から十数年経ちましたが、

私の看護のモットーは変わりません。

「安心と信頼」

それは患者さんや

その家族が安心して頼れる存在であること、

そして同時に、私自身が他のスタッフに

とっても頼りがいのある存在であることを意味します。

それが私の看護の原点である

「安心と信頼」を形成する一部です。

これからも私は、

「安心と信頼」を提供する看護師であり続けたい。

そして、その原点を忘れずに、

これからもスタッフ、患者さん、

その家族たちに対して、

最善のケアを提供していきたいと考えています。

私の話が、これから看護の道を歩む方々、

またはすでに看護の現場で奮闘しているすべての方々の

参考になれば幸いです。

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